小林陵侑 世界選手権へ国内で調整「2勝して気持ちが楽」 初優勝すれば四大大会総なめの偉業達成、連覇懸かる五輪へも弾みに
22年北京五輪ノルディックスキージャンプのノーマルヒル金メダリストで、16日まで行われたW杯札幌大会で2連勝した小林陵侑(28)=チームROY=が20日、長野県内で世界選手権(26日開幕、トロンヘイム=ノルウェー)に向けた合宿を開始し、報道陣に公開した。初優勝すれば、史上6人目の四大大会(世界選手権、五輪、W杯、ジャンプ週間)総なめとなる。「直前(W杯札幌大会)に2勝して気持ち的に一番楽。冷静にいられてる」と心境を語った。
他の日本代表はスロベニアのプラニツァで調整するが、小林陵はただ1人だけ国内を選択した。慣れないフェリー移動や、スキー板の輸送で発生する練習の空き時間を考慮したためで「新鮮な気持ちで練習したかったし、集中したかった」と意図を説明した。
この日は午後に筋力トレーニング、午前にノーマルヒルを2本飛んで感触を確かめた。「イメージもはっきりしていたし、よかった」。世界選手権初Vなら連覇の懸かるミラノ・コルティナ冬季五輪に弾みがつく。「楽しみっすね」。にやりと笑う五輪王者から自信が漂った。



