小林陵侑 世界選手権初Vへ万全調整「気持ち的に一番楽」優勝なら大快挙!史上6人目の四大大会総なめ
ノルディックスキージャンプ男子で、22年北京五輪金メダルの小林陵侑(チームROY)が20日、長野・白馬村で世界選手権(26日開幕、トロンハイム)に向けた合宿を開始し、報道陣に公開した。
初優勝を飾ればフライングヒルを除いた四大大会(世界選手権、五輪、W杯、ジャンプ週間)総なめで、史上6人目の快挙となる。「気持ち的には一番楽。メダル争いを期待されるかと言われるとそうじゃないと思うし、直前(のW杯札幌大会)で2勝している。冷静にいられてる」と現在の心境を明かした。
他の日本代表はプラニツァ(スロベニア)で調整しているが、小林陵はあえて国内調整を選択した。フェリー移動や、スキー板の輸送などの練習環境を考慮したため。冬の白馬ジャンプ競技場での練習、世界選手権前の国内調整はともに初めての試みだが、「毎回、世界選手権は気持ちがだれて、集中力に欠けて良い結果が残せなかった。新鮮なことをして臨めたらないいなと思った」と理由を説明した。
今季前半は苦戦が続いていたが、16日に閉幕したW杯札幌大会で初勝利を飾って2連勝。日本のエースは調子を取り戻しつつある。この日は午後に下半身中心の筋力トレーニング、午前にノーマルヒルを2本飛んで感触を確かめた。「イメージもはっきりしていたし、よかった」。世界選手権初Vなら連覇の懸かるミラノ・コルティナ冬季五輪にも弾みがつく。「楽しみっすね」。にやりと笑う五輪王者から自信がただよった。



