「男子テニス・デビス杯・予選１回戦、日本－英国」（１日、ブルボンビーンズドーム）

　日本勢トップ世界ランキング６７位の西岡良仁（２９）＝ミキハウス＝が同７７位のジェーコブ・ファーンリーを６－３、７－６（７－０）のストレートで撃破した。日本は２勝２敗で９月の２回戦進出に逆王手を掛けた。

　初日に錦織を破った勢いのある若手を西岡が粘りのプレーで“沼”にはめた。序盤こそファーンリーの強烈なサーブに押し込まれる展開もあったが、粘って粘って執拗（しつよう）にベースラインを攻め続け、相手のミスを誘った。第６ゲームでついにブレークに成功すると、第１セットを先取した。

　第２セットも勢いそのままに先にブレーク。しかし、３－２で迎えた第６ゲームでブレークを許して並ばれる。第１２ゲームでは先にセットポイントに迫られたがキープすると、タイブレークは７ポイント連続奪取で完封した。

　予選敗退ピンチを迎えた日本を救い、日本のエースは開口一番に「めちゃめちゃ安心しました」と胸をなで下ろした。錦織を下した難敵だったが、「（ファーンリーより）自分の方がツアー選手として強いとずっと思っていた」と自信を持って攻めたプレーを続けた。２回戦進出を第５試合で戦う錦織圭に託し、「ここが正念場なんで。神が降臨するんで応援してください」と観衆に呼びかけた。