田中希実 今年は「怒濤の1年」 来年1月に再びケニア合宿予定「勝負する力を高めたい」
陸上女子1500メートルで東京五輪8位入賞の田中希実(24)=ニューバランス=が12日、都内で「北渋RunRunフェスタ」に参加した後に報道陣の取材に応じた。今年を「本当に怒濤(どとう)のような1年だった」と振り返った。
今年4月にプロ転向。8月の世界選手権では5000メートルで8位入賞と日本記録更新を果たした。「結果だけみたらすごくいい1年だと思うし、充実はしていたんですけど、その裏で苦しんだ時間がすごく多かった。プロとしての難しさや1人の人間として考えさせられた。とても学びが多かった1年だったなと思います」と総括した。
世界選手権前にはケニア合宿で武者修行。マラソン選手とともに練習を行うこともあり、レベルの高さに「今は『マラソンしてもダメかな』と思う」。ただ、世界トップレベルの選手を間近で見たことは「すごくヒントになりました」と、収穫だった。
現在はオフ期間。今後は12月にレースに出場する可能性があり、1月には再びケニアに向かう。1500メートルと5000メートルの2種目出場を目指す来夏のパリ五輪に向け、「来年は今年の経験を生かして、海外のレースを計画的にくんで、勝負する力を高めたい。ケニア合宿も効果を感じられた。欧米のレースとケニアの泥くさい合宿のサイクルをもっとうまくまわしていけたら」と思い描いた。



