全柔連・山下泰裕会長、退任会見で五輪報道に“最後”の注文「金メダルじゃなければ…という論調は残念」

 全柔連会長から退任し、会見した山下泰裕氏
 全柔連の会長を退任した山下泰裕氏(左)と中村真一新会長
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 全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長(66)が28日、都内で開かれた評議員会で退任し、記者会見した。2017年から3期6年間の任期を振り返り、「一番印象に残っているのは何と言っても東京2020大会で、日本柔道の活躍。あそこまで選手たちが頑張って、あれだけの成績を上げてくれるとは、今でも信じられない思い。一番強く残っている」と感慨を込めた。

 男女14階級のうち、金メダル9個という空前の好成績をたたき出した21年東京五輪の日本代表をたたえた一方で、来年のパリ五輪に向けた選手への期待について聞かれた山下氏は「ここで1つマスコミの皆さんにはっきり言いたい」と“注文”。「よく“メダル至上命令”とかいうが、私は副会長時代も含めて10年間、それに近い発言を監督・コーチ、選手にしたことは一度もない。金メダルやメダルを取って当然とか、そんなに勝つのは簡単でないことは私自身が一番よく分かっている」と積年の思いを述べた。

 強化現場には「しっかり準備して、選手がいきいきと輝きながら、それぞれの夢に向かって果敢に挑戦する環境をつくってくれれば十分」と伝えてきたと述懐。「世間には柔道は簡単に勝てると錯覚している人もいるが、そんなに簡単じゃない。いまだに一部のマスコミでは、金メダルじゃなければメダルじゃないというような論調があるのは残念」と語気を強め、「選手は日本代表の誇りと自覚を持って、与えられたチャンスで自分の可能性を最大限発揮できるようにしっかり準備し、あとは勇気を持って思い切りチャレンジして欲しい。私が望むのはそれだけ」と強調した。

 山下氏は1996年4月から27年務めた理事からも退き、今後は全柔連の名誉会長となる。

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