柔道の杭州アジア大会代表にウルフ・アロンら選出も 異例のパリ五輪選考“対象外” 五輪ポイントは加算

 全日本柔道連盟(全柔連)は31日、都内で強化委員会を開き、杭州アジア大会(9月・中国)代表選手を選出した。男子100キロ級は東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27)=パーク24、女子48キロ級は世界選手権3連覇の角田夏実(30)=SBC湘南美容クリニック=らが選ばれたが、今大会は24年パリ五輪日本代表選考の対象外となることが発表された。日本男子の鈴木桂治監督は「階級によっては(五輪代表になる)可能性のある選手は入っているが、この大会の結果が選考に近づくことは設定していない。ただ、今後(パリ五輪以降)に向けても大事な大会になることは間違いない」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で1年延期となったアジア大会。当初はパリ五輪代表選考対象だったが、代表選考の佳境である五輪前年に時期がずれたことや、8月に格の高いワールドマスターズ大会(ブダペスト)が控えることから除外される。今大会へは今月の世界選手権に出場した各階級の代表選手から打診し、出場の意思を示した男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)、女子48キロ級の角田、同63キロ級の高市未来(コマツ)が出場するが、他の階級は若手主体となる。

 男子100キロ級でパリ五輪代表候補のウルフは、五輪出場に必要なランキングポイントを稼ぐために出場する。日本男子の鈴木桂治監督は「現在100キロ級で五輪出場圏内にいるのが飯田(健太郎)選手のみ。ウルフ選手は6月から始まる五輪ランキングポイントがスタートした時点で東京五輪(優勝)のポイントが無くなるので、マスターズに出場できないかもしれない。まずは五輪(ポイント加算)を見据えた派遣になる」と説明した。

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