バレー女子日本 ブラジルに逆転負け 3大会ぶり4強逃す

 「バレーボール女子・世界選手権・準々決勝、日本2-3ブラジル」(11日、アペルドールン)

 2次リーグE組3位の日本は同2位で昨年の東京五輪2位のブラジルに2-3で逆転負けし、3大会ぶりのベスト4入りを逃した。第1セットは石川真佑(東レ)のサーブで主導権を握って先取。第2セットは井上愛里沙(久光)の攻撃がさえ連取。第3、4セットは競り負けると最終セットで力尽きた。準決勝は12日に米国とセルビア、13日にイタリアとブラジルが対戦する。

 セッター関菜々巳(東レ)が多彩な攻めを操り、林琴奈(JT)がチーム最多の21得点、山田二千華(NEC)がブロック7点を含む19得点と奮闘したが及ばなかった。わずかな対応力と勝負強さが勝敗を分けた。試合の総得点は日本が110点でブラジルは103点。ブロックとサーブの得点でも上回った。真鍋監督は「数字で勝って、試合で負けた」と悔しがった。

 2-0の第3セットは日本の攻撃が防がれ始めた。相手が守備を修正。ブロッカーが跳ばないコースへ確実にレシーバーを配置したからだ。関は「ブロックを抜いたら決まっていたのに上げられ始めた」と語った。

 逆に百戦錬磨のブラジルはセットを重ねるごとにすごみを増した。井上は「大舞台での、力の発揮の仕方というメンタル的な部分が足りないのかな」と受け止めた。

 負けはしたが、日本に1次リーグで敗退した東京五輪のようなもろさはない。「このステージに立つのはもう大前提で、4強に勝ち上がれるようにしていきたい」と井上。悔しさと経験を糧にする。

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