バド協会、誤エントリー問題 対応遅れに批判も 告発の田児賢一氏「こんなの大会始まってだします?」

 日本バドミントン協会は31日、大阪で開催中のダイハツ・ヨネックス・ジャパンオープンで、協会のエントリーミスにより、混合ダブルスに出場予定だった緑川大輝(早大)斎藤夏(ACT SAIKYO)組が出場できなくなったことを公表した。申請時に、斎藤夏の姉で同所属の斎藤栞の名前で誤って登録してしまい、出場できなかった。同ペアは世界ランク51位で、前週の世界選手権にも出場していた。

 協会の対応は後手に回った。同件については、28日に元日本代表の田児賢一氏が自身のYouTubeで告発。SNSで問題視する声が広がり、日本協会の対応が注目されていた。

 日本協会は大会2日目の31日になって正式にミスを認めた上で、「エントリー時に選手名の申請間違いがあり、大会に出場できなくなってしまう事態に至り、該当選手及び所属先の皆様においては、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪のリリースを出した。

 田児氏は自身のツイッターで「こんなの大会始まってだします?」、「謝罪ってあるけど誰が誰にどのように謝罪したの?今後どのようにしていくの?」、「誰か責任とって辞任したの? ?????が多すぎる」と、指摘している。

 協会によれば、エントリー担当者が妹と姉の名前を間違ってしまったという単純なミスだが、複数人でエントリーをチェックする体制が取られていなかったことも一因となったという。「今後はこのような事態が起こらないよう、選手強化本部で国際大会へのエントリー時のチェック課程を見直し、再発防止に努めて参りたい」としている。

 日本協会は既に所属や本人に謝罪。ただ、今回のジャパンオープンはワールドツアーで3番目にグレードの高い「スーパー750」で、勝ち上がった際に得られるポイントも大きかった。強化本部は今後、緑川・斎藤夏ペアに代替の出場機会を設けるなど、救済措置を検討しているという。

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