Bリーグが新人研修実施 相次ぐ“不倫報道”も取り上げ「プロ意識」徹底指導

 バスケットボールのBリーグは27日、新人選手を対象とした研修会をオンラインで実施した。スポーツビジネスやドーピング、SNSなどの各専門家が講師となり、プロ選手のあり方についてさまざまな角度から徹底指導。アスリートのインテグリティ(高潔さ)がより叫ばれる時代にあって、コンプライアンス講習では近年のBリーガーによる不祥事などにも触れながら注意喚起が行われた。

 参加した100人超のルーキーに対し、冒頭では島田慎二チェアマンが「男子の競技人口30万人の中でBリーガーになれるのは550人しかいない」と語りかけ、野球のイチローやサッカーの三浦知良のエピソードも紹介しながらプロとしての自覚を促した。

 また、コンプライアンス講習では弁護士の冨田英司氏が講師を務め、法令順守はもちろん、プロとして不用意な行動を取らないよう指導。具体例として過去のアスリートによる不祥事も紹介し、バスケットボールでは18年ジャカルタ・アジア大会での日本代表選手による買春問題、さらには今月立て続けに週刊誌で報じられたばかりのBリーグ選手による不倫騒動も取り上げた上で、「必ずしもコンプライアンス違反でなくても、報道されて(自身や競技の)価値を損ねることはプロとして不適切」と注意を喚起した。

 さらに、SNS講習ではコンサルタントの上田大介氏が講師となり、選手自身が発信の仕方を気をつけるだけでなく、一般人が誰でもソーシャルメディアで発信できる時代であることを常に留意して行動を取るように呼びかけた。

 長丁場の研修会後に取材に応じた八村阿蓮(22)=群馬クレインサンダーズ=は「今までは大学生としてプレーしてきたが、プロになるにあたって必要なことを学べた。とても有意義な時間だった」とうなずき、「プロ選手は注目されるので、行動に気をつけたい」と気を引き締めていた。新人研修は28日にも行われる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス