マラソン鈴木健吾、世界トップとの差に危機感「道のり険しい」「前で勝負を」

 陸上男子マラソンで日本記録保持者の鈴木健吾(26)=富士通=が11日、オンラインで取材に応じた。6日の東京マラソンでは日本歴代2位の2時間5分28秒で日本人トップの4位に入り、世界選手権(7月、米オレゴン)の代表も確実。「世界選手権は順位が大事。今回は前で勝負できなかったが、(代表に)選ばれたら前で勝負していける積極的な走りをしていきたい」と気合を入れた。

 日本トップの実力を証明したと同時に、世界トップとの差も痛感するレースだった。今回は自身のコンディションに不安があったといい、世界記録保持者のキプチョゲ(ケニア)らの先頭集団にはつかず、第2集団で展開。日本人トップを死守し好記録をマークしたものの、「フタを開けてみると(1位と)3分くらいの差を開けられてしまって、そこ(世界のトップ戦線)にいくまでは簡単ではない、道のりは険しいなと感じた。自分の殻を破りながら少しずつ(差を)縮めていかないと、世界で戦える選手にはなれない」と危機感をにじませた。

 「世界と戦うには、毎回(2時間)4分台、3分台を日本全体として目標としていくべきだと思うので、自分も成長しながら縮めていきたい」と鈴木。24年パリ五輪に向けても意欲を燃やし、「五輪には特別に出たい、勝負したい気持ちが強い。何としてもMGCで代表をつかみ取れるように。(五輪で)メダル争いできるように、経験値だったり、勝負していける強さ、速さを磨いていきたい」と語った。

 また、昨年12月に結婚した東京五輪女子代表の一山麻緒(24)=ワコール=とは、東京マラソンで夫婦の合計タイムでギネス最速記録をつくった。互いに高め合う存在に、「今回は世界選手権の代表選考が懸かっていたので、一緒に出られるように2人で頑張っていた。(ギネス記録は)正直意識してなくて、2人の目標だった世界選手権に向けて頑張った先にタイムがついてきてうれしい。サプライズでした」と笑った。

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