早田ひな、涙の大逆転V「我慢我慢の試合だった」

 「卓球・ライオンカップ・トップ32」(6日、アリーナ立川立飛)

 第1回パリ五輪代表選考会として行われた。女子決勝は、早田ひな(21)=日本生命=が、19歳の長崎美柚(日本生命)を4-3で下して優勝。早田はアジア大会(9月、中国・杭州)代表も決めた。

 早田が大逆転でパリへの覇権争いに先行した。前日、伊藤美誠から金星を奪った19歳の勢いに押されて0-3と崖っぷちに立たされたが、「真っ向勝負では勝てない」と冷静に戦術転換。細かくミスを誘いながら3-3に持ち込み、最終ゲームも2度マッチポイントをしのぎきって執念で優勝をもぎ取った。「我慢我慢の試合だった。自分自身に勝つことができて良かった」。目には涙もにじんだ。

 東京五輪は出場がかなわず、補欠として代表に帯同。裏方として夢舞台を体感し、パリ出場への思いを強くした。新たな選考方式の幕開けとなった今大会は、五輪代表3人が4強に残れない波乱も起きる中、現世界ランク6位の実力を発揮。「優勝はうれしいが、ここからがめちゃくちゃ長い。苦しい試合を乗り越えていかないとパリはない。(国内争いの)厳しい試合を乗り越えられれば、今まで以上に自分を信じられる」。たくましく成長を続けるサウスポーが、24年に向けた台風の目になる。

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