戸塚優斗 雪辱の悠々逆転V デュー・ツアー初制覇に喜び「夢だった」

 「スノーボード・デュー・ツアー」(19日、コッパーマウンテン)

 トッププロが集結する招待大会のスーパーパイプ(ハーフパイプ)決勝が行われ、世界王者の戸塚優斗(20)=ヨネックス=が95・50点で今季公式戦初優勝を飾った。

 1週間前に味わった悔しさを晴らした。戸塚は3回の試技全てで転倒なく高得点をマーク。2位で迎えた3回目は、斜め軸に縦2回転、横4回転する「ダブルコーク1440」から入り、3度の横3回転半技などにつなげる必勝の構成を取り戻して悠々と逆転した。

 昨季に世界を圧倒したルーティンを完遂し、頂点を奪還。伝統的に米国選手の冬季五輪代表選考会を兼ねるトップレベルの招待大会を初制覇し「夢だったのでとてもうれしい」と声を弾ませた。

 追われる立場で迎えた11日のW杯開幕戦は3位。気持ちを切り替え、同じ失敗は繰り返さなかった。北京五輪での金メダルへ今後はさらに上積みを求めていく。平野歩が成功した大技トリプルコークについては、「自分も決めていきたい」と対抗心を隠さなかった。

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