平野歩夢 圧巻!ブランク問題なし 全体最高点で決勝へ

 「スノーボード・W杯・ハーフパイプ」(9日、コッパーマウンテン)

 開幕して予選が男女とも2組に分かれて行われ、男子で冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=が2組1位で決勝に進出した。4季ぶりの出場で、全体最高の95・66点をマークした。昨季世界王者の戸塚優斗(ヨネックス)が1組1位、1組5位だった前回平昌五輪覇者ショーン・ホワイト(米国)とともに予選を通過した。11日の決勝は10人で争う。女子は1組2位の冨田せな(アルビレックス新潟)らが上位8人による決勝に進んだ。

 本格的に雪上に戻ってきたシーズン初戦。平野歩はいきなりエンジン全開だった。スケートボード挑戦でブランクを感じさせない高得点で、大会直前に話した「少ない時間の中でも順調に進んでいる」との手応えを見事に体現した。

 1回目から88・00点で2組2位に付けると、2回目でさらに本領を発揮。1組1位通過を決めていた戸塚の90・33点を5点以上も上回った。

 東京五輪を終えて4カ月。弟の平野海祝(日大)らと海外を中心に独自調整に没頭した。「これだけ短い期間は初めての経験で、時間との闘い」と言うように、当初はまだ本来の滑りができなかったという。それでも一番近くで見てきた平野海が「今は戻ってきているというか、進化し続けているぐらい」と証言するレベルまで仕上げてきた。

 銀メダリストの復帰は、最大4枠の北京五輪出場を争う日本チーム全体にも好影響を及ぼした。10月のスイス合宿で戸塚と平野流佳(太成学院大)、片山来夢(バートン)が平野歩の後を追うように、昨季まで前人未到だった斜め軸に縦3回転する大技「トリプルコーク」に成功。片山は「日本のライダーが目立ち過ぎていた」と話していたが、シーズン開幕戦も予選は日本勢の独壇場だった。

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