村元哉中&高橋大輔組 確信のラ・バヤデール FDも合計でも日本歴代最高点 五輪夢じゃない

 「フィギュアスケート・NHK杯」(13日、代々木第一体育館)

 アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、前日のリズムダンス(RD)で日本歴代最高得点をマークし、6位につけた村元哉中(28)、高橋大輔(35)組=ともに関大KFSC=はフリー、合計でも日本歴代最高となるフリー108・76点、合計179・50点で6位となった。ペア結成、高橋にとってはアイスダンス転向わずか2シーズン目で驚異的な進化を遂げ、7位だった全日本3連覇中の小松原美里(29)、尊(30)組=倉敷FSC=を初めて上回り、北京五輪代表争いで一歩リードした。

 これはもう夢でも幻でもない。古代インドの戦士と舞姫の悲恋、幻覚の中での戯れを描くFD「ラ・バヤデール」の世界を氷上に描き終えると、万雷の拍手が降り注いでいた。熱い抱擁を交わし、「よかったよ」とギュッと手を握り合った。

 RDに続き、FD、合計とも日本歴代最高得点をマーク。北京五輪代表1枠を争う小松原組を初めて上回り、高橋は「RD、FDを通じて大きなミスなく、大きな大会を終えられた。一つ自信になる」と、うなずいた。

 1年前、デビュー戦だったNHK杯では、コロナ禍で国内チームだけだったが、3チーム中3位。リフトはよろめき、ツイズルはつまずいた。続く全日本でも小松原組に完敗。五輪出場は夢物語かと思われた。

 格段の進化は2季連続で滑る「ラ・バヤデール」に表れた。冒頭からフィニッシュまで2人の息が乱れることはなく、リフトでは昨年はほとんどなかった最高のレベル4を並べた。表現力を示す5項目の構成点は昨年の43・92点から48・12点と4・2点も上がった。村元は「まったく別のプログラムになっている」と話すように、1年間の成長を凝縮した4分間だった。

 これで五輪代表争いも一歩リードしたと言っていい。18日開幕のワルシャワ杯(ポーランド)、12月の全日本選手権(埼玉)と続く、小松原組との3連戦の初戦を先勝。選考は全日本の結果、ISUシーズンベストなど4項目を総合して判断されるが、GPという最も大きな国際舞台での結果は大きな意味を持つとみられる。

 高橋にとって、この代々木第一体育館は、2005年に初めて五輪を決めた場所であり、19年にシングルとしての競技生活にピリオドを打った場所だった。4度目の五輪切符はもう手の届くところにある。夢をつかみ、現実を知った運命の地から、35歳の目の前に再び希望の道が広がった。

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