宇良4年ぶり勝ち越し「がむしゃらに動いた」2度の右膝手術乗り越え

宇良(右)は栃ノ心を突き落としで破り、土俵下に落ちる=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
宇良(右)は栃ノ心を突き落としで破り勝ち越しを決める=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
宇良(左)両手では栃ノ心の左腕を封じる=ドルフィンズアリーナ(撮影・山口登)
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 「大相撲名古屋場所・12日目」(15日、ドルフィンズアリーナ)

 21場所ぶり幕内に返り咲いた人気業師の宇良(29)=木瀬=が元大関の栃ノ心(春日野)を突き落とし、4連勝。2017年夏場所以来4年ぶり幕内での勝ち越しを決めた。

 相手の左腕を取ると、狙いすました肩すかし。土俵を回り込みながら、相手を崩し、土俵際、相手を土俵にはわせた。自らも一回転して落下。土俵下で尻もちを付き、安どの表情を浮かべた。

 インタビュー室で「うれしいです」と破顔。「がむしゃらに動いた。我慢しかないので、動けるだけ動いて勝機を見いだせたのかなと思う。まだ残りがある。千秋楽まで一生懸命頑張りたい」と気を引き締めた。

 宇良は2度の右膝手術で一時は序二段まで降下。長いリハビリを乗り越え昨年11月場所で十両に復帰。先場所、初の十両優勝を果たして、約3年半ぶり幕内復帰を決めた。

 13日目は魁聖(友綱)と対戦する。

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