体操・内村 個人枠最終決戦へ泰然自若 4大会連続五輪へ「自分の演技するだけ」
「体操・全日本種目別選手権」(5日開幕、高崎アリーナ)
東京五輪代表最終選考会を前に、有力選手が会見を行った。鉄棒に絞り、個人枠で4大会連続五輪出場を狙う内村航平(32)=ジョイカル=は、跳馬で代表入りを狙う米倉英信(24)=徳洲会=との一騎打ちの状況だが「自分の演技をすることしか考えていない」と、泰然自若に最終決戦を見据えた。団体戦の残り2枠を狙う谷川航(24)=セントラルスポーツ=、北園丈琉(18)=徳洲会=も最終調整した。
体操ニッポン史上2人目となる4大会連続五輪を懸けた最終決戦。ただ、百戦錬磨の32歳の心が乱れることはない。
個人枠での代表争いは、跳馬の米倉英信(徳洲会)と一騎打ちの様相。日本協会が定めたポイント争いで110ポイントで並ぶ。5日の予選、6日の決勝とミスは許されない戦いとなる。「びっくりするぐらい何も考えなかった。五輪がどうとか、代表になるとか。1人の体操選手として、演技をすることが仕事というのが出てきたのかな」と淡々と語り、米倉への意識についても「まああまり気にしてないというか、自分は自分なので。どの試合も他人と勝負しているというか、自分のやるべきことをやってきた。シンプルにそれだけ」と、キッパリ。「入っている技に関しては考えなくても成功するレベルまで研ぎ澄まされている」と、自信をみなぎらせた。
この日は本会場に姿をみせることなく、最終調整を終えた。これまで通り、内村航平の演技さえできれば、結果はおのずと付いてくる。




