五十嵐カノアが五輪出場権ゲット 空中1回転&豪快水しぶき!格の違い見せつけた

 東京五輪出場権を獲得した五十嵐カノア(ISA提供)
 五十嵐カノア(ISA提供)
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 「サーフィン・ワールドゲームズ」(31日、エルサルバドル)

 東京五輪最終予選を兼ねて行われ、男子は五十嵐カノア(23)=木下グループ=が五輪出場権を獲得した。1回戦25組で13・00点、2回戦13組を12・83点でいずれもトップ通過。今大会に出場したことで五輪参加の条件を満たした。

 太陽が照りつける中でも、五輪出場を決めた五十嵐は爽やかに笑っていた。「五輪に出られるのはすごく大きいこと。出場を固めることができた」。喜びをかみ締めつつ、「プレッシャーもなく、いいサーフィンを見せられた」と満足気にうなずいた。

 出場すれば五輪代表に決まる1回戦で早速、格の違いを見せつけた。暫定トップで迎えた残り3分半。3本目の波乗りは大波を捉えると、豪快に水しぶきを飛ばしながら、波の頂点で鋭く板を切り返すオフザリップを披露。最後は空中で1回転するエアリバースでフィニッシュした。これが7・17点。勝負を決定付け、五輪切符獲得に花を添えた。

 米カリフォルニア州出身で、日本人の両親を持つ。16年に世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)に初参戦すると、19年のCTランクは自己最高の年間6位。3年半前、20歳の時には日本代表として五輪を目指す道を選んだ。トップアスリートとしての自覚が強く、「自分の血筋、国を代表する。何よりもサーフィンの代表であって、これ以上のことはない」と言葉にも覚悟がにじんだ。

 東京五輪の目標はもちろん金メダル。「ようやくチャンスを得ることができた。五輪ではポジティブな影響を与えたい」。そう英語で答えた後は、自ら日本語に切り替えて「日本のファン、いつも応援ありがとうございます。これからも頑張るのでみんなの応援よろしくお願いします」と感謝した。「カノア」はハワイ語で「自由」の意味。自由自在な波乗りで、今夏は表彰台の真ん中に立つ。

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