萱和磨が悲願の個人総合初V 歓喜も自戒、五輪金へ「ここでまだ喜んじゃだめだろう」

 「体操・全日本選手権」(13日、高崎アリーナ)

 男子決勝が行われ、個人総合は萱和磨(24)=セントラルスポーツ=が予選との合計173・764点で初優勝した。悲願の日本一を確信し、体の奥底から湧き上がる感情を吐き出した。最終種目鉄棒の最終演技者。萱は着地を決め、たけり叫んだ。「シャー!!」。予選、決勝の2日間、持ち前の安定感は最後まで揺らぐことはなかった。

 ただ、高みを見据えるからこそ、試合後は自戒した。「自分は五輪で金メダルを獲ることしか考えてないので、ここでまだ喜んじゃだめだろう、と」。

 “絶対に失敗しない男”の異名を持つ体操ニッポンにおける大黒柱的存在には、夢がある。東京五輪で体操の伝説的名場面、アテネ五輪団体金メダルの“栄光の架け橋”を超える感動を呼ぶこと。「鉄棒の最終演技者を任されて、決めなきゃいけない場面で決めて勝つのが僕の夢」。壮大な夢へ、確かな一歩を刻む戴冠劇となった。

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