鍵山優真、首位発進も最後にアクセル失敗「悔しい」 スピンやステップは全て最高評価

 「フィギュアスケート・NHK杯」(27日、東和薬品ラクタブドーム)

 男女ショートプログラム(SP)が行われ、男子はシニア1年目でGPデビューの鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=が2本の4回転を決め、87・26点で首位。友野一希(22)=同大=が83・27点で2位につけた。今季のGPはコロナ禍で出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限。NHK杯は女子を除き日本勢のみで行われた。

 高得点の予感がリンクを包んだ。鍵山は冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプを3・1点の加点がつく出来栄えで成功。続く4回転トーループも流れるような着氷で3・61点の加点を得た。本人が「満点に近いジャンプ」と言うほどの完成度。期待感が高まる中、迎えたトリプルアクセルで大きなミスが出た。

 1回転半になり、0点扱いに。両手を開いたポーズを解くと、そのまま頭を抱えた。「めちゃくちゃ悔しい」と鍵山。「ノーミスしたいと思いすぎて、慎重になって体が上手く動かなかった」。勝利への欲が繊細な感覚をわずかに狂わせた。

 それでも、スピンやステップでは全て最高評価のレベル4を獲得。圧巻の表現力で、演技構成点も出場10人中最高点をマークし、首位発進を果たした。

 「しっかりと気持ちを切り替えたい」。10月の東日本選手権ではフリー世界5位相当の高得点をマークするなど実力は折り紙付き。羽生、宇野の“2強”は不在だが、これがGPデビュー戦だ。鍵山が世界へ強烈な存在感をアピールする。

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