池江璃花子が初の短髪姿披露「ありのままを」 SNSなどでウィッグ取り心境吐露

 SNSで短髪を公開した競泳・池江璃花子(インスタグラムから)
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 白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子(19)=ルネサンス=が18日、自身のSNSでウィッグ(かつら)を取った短髪姿を初めて披露した。「今のありのままの自分を見てもらいたい」との思いから、新たにパートナーシップ契約を結んだプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)のスキンケアブランド「SK-2」の協力を得て公開。同ブランドのホームページでも動画などがアップされた。

 ありのままの姿に、池江の思いが凝縮されていた。19年12月に退院後、初めてベリーショートの黒髪を公開した。白いシャツをまとった動画では「髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りを持っているし」と心境を吐露。1分40秒に、強い19歳が映し出されていた。

 肩下ぐらいのセミロングだったストレートの黒髪。19年2月に病気が判明した後、抗がん剤の影響で髪が抜けていた時期があった。退院後はウィッグや帽子などで頭を覆っていたが、復帰へ少しずつ進み始め「今のありのままの自分を見てもらいたい」との思いに至った。

 根底にあるのは感謝の気持ちだ。直筆のサインを添えたメッセージは「今日、みなさんに初めてこの姿をお見せします」で始まり「白血病の闘病生活中、私に強さをくれた皆さんに」と続く。そして「1年前、私は自分自身との戦いに、絶対負けないと誓いました。そして家族や友人、温かい応援をくださった皆さんのおかげで、病気を乗り越えることができました」とつづられている。

 周囲にも支えられ、着実に歩んでいる復帰への道のり。3月には406日ぶりにプールに入れたことを報告した。そして今回、SK-2のサポートを得て「Thisisme」と題されたフォトダイアリーで、思いを発信していく機会を得た。

 世界で感染拡大が止まらない新型コロナウイルスにも、思いをしたためた。閉塞(へいそく)感が漂う現状に「このメッセージが、アスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしい。私たちは一人ではありません。恐れのない日が一日でも早く来ますように」と、収束への願いも込めた。

 最後は「どんなトンネルにも必ず出口はあります。みんなで乗り越えていきましょう」と結んでいる。池江も一緒に闘っている。いつか思いが届くことを信じて。

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