4回転3度成功で男子超え“世界最高”シェルバコワが261・87点で逆転連覇

 「フィギュアスケート・ロシア選手権」(28日、クラスノヤルスク)

 女子はアンナ・シェルバコワ(15)がショートプログラム(SP)2位からフリー1位で逆転し、非公認ながら世界最高を上回る合計261・87点で2連覇した。ルッツ、フリップの4回転ジャンプを計3度着氷したフリーも世界最高を上回る181・94点。GPファイナル覇者でSP首位だったアリョーナ・コストルナヤ(16)はフリー2位の合計259・83点で2位、アレクサンドラ・トルソワ(15)が226・34点で3位。エフゲニア・メドベージェワ(20)はスケート靴の破損でフリーを棄権した。

 ルッツ、フリップの4回転ジャンプを計3度降り、スピード感のある滑りで魅了した。シェルバコワは高難度のフリーの演技を終えると笑顔で小さくガッツポーズ。非公認ながら“世界最高”となった合計261・87点は男子で初優勝したアリエフの260・98点を超える異次元の数字で「今日の滑りにはとても満足」と2連覇を喜んだ。

 今季のGPシリーズで表彰台の中央を独占してきた「ロシア三人娘」の直接対決。公式練習で好調だったコストルナヤ、トルソワとは対照的にシェルバコワは不調。転倒を繰り返した4回転を本番では着氷し「普段は跳べているので夜までに自分を見つめ直すように努めた」と修正できた要因を挙げた。

 4回転で最も難しいルッツが武器だったが、さらにフリップを跳ぶようになり、紀平梨花(関大KFSC)が得意とするトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も練習中。来年1月の欧州選手権代表に決まり「プログラムに入れられるように努力していきたい」と貪欲な姿勢を示した。

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