「フィギュアスケート・ロシア選手権」（２８日、クラスノヤルスク）

　女子フリーが行われ、前年覇者でＳＰ２位のアンナ・シェルバコワ（１５）が４回転ルッツを２本着氷させるなどの圧巻の演技で国内大会のため参考記録ながら、“世界最高得点”となる２６１・８７点をマークし、２連覇を達成した。ＧＰファイナル女王で、ＳＰ１位のアリョーナ・コストルナヤ（１６）はトリプルアクセルを２本着氷させたが２５９・８３点で２位。ＳＰ３位のアレキサンドラ・トルソワ（１５）が３位となった。ＧＰファイナルに続き、ロシアの誇る“３新星”が表彰台を独占した。元世界女王で、ショートプログラム（ＳＰ）５位だったエフゲニア・メドベージェワ（２０）は靴の不調のため、フリーを棄権した。

　シェルバコワは冒頭に４回転ルッツ－３回転トーループの連続ジャンプを成功させると、続く４回転フリップはステップアウトしたが、ダブルアクセルを挟んで４回転ルッツを再び着氷。後半の高難度コンビネーションジャンプも決め、演技を終えると力強く拳を握った。総得点２６１・８７点は、今大会の男子を制したドミトリー・アリエフの２６０・９８点を上回るもの。参考記録ながら、男子の今季世界ランキングでも７位相当となる得点で、世界に衝撃を与えた。