トヨタ・姫野和樹「ジャッカル見て」W杯の感動再び…ラグビー“TL”1・12開幕

 ラグビーのトップリーグ(TL)は25日、都内でプレスカンファレンスを行い、参加16チームの監督、主将が集結した。日本代表のトヨタ自動車FW姫野和樹主将(25)はW杯での活躍で代名詞となった「ジャッカルを見てほしい」と熱く語り、優勝、ベスト15、MVPを目標に掲げた。その先に23年W杯フランス大会で世界トップクラスの選手になる夢を描いた。TLは来年1月12日に開幕。1回戦総当たりのリーグ戦で雌雄を決する。

 目指すべき頂は、高ければ高いほどいい。チームは2年連続4位。目標を問われて「優勝」と即答した姫野は、個人としても「ベスト15とMVPは取りたい。そこを目標にしないといけない」と熱く言い切った。

 チームとしても、個人としても頂点を極める。「そこにいくためにはもっともっと努力しないといけない。ベスト4という目標に対して、ここまでやればいいというスタンダードが、優勝となると上げないといけない」と覚悟を口にした。

 さらに上のレベルに上がる下地はある。W杯ニュージーランド代表主将で127キャップのナンバー8キーラン・リード(34)が加入。姫野は「タックルのところはむちゃくちゃ盗みたいですね」と生きた教科書から学ぶ思いだ。

 6月には麻薬および向精神薬取締法違反で所属2選手(すでに懲戒解雇)が逮捕された。チームは11月まで活動自粛。ボランティア活動などに励んだ。W杯でチームから離れていた姫野は「絆は強くなった。W杯でみんなの苦労を見られなかったので、その分みんなで笑いたい」と誓う。

 ブームを巻き起こしたW杯。密集でボールを奪う“ジャッカル”は姫野の代名詞。「そこは狙っている。ジャッカルは見てもらいたい」とアピールする。

 「次のW杯の“顔”になるか」と問われて、「そうならないといけない」と宣言。17年、入団1年目でトヨタ自動車の主将に就任し、その苦労から部屋で泣いた日もあった。「もう泣かないです。強くなったので」。W杯を経て一回り成長した姫野が大きな目標に挑む。

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