空手・植草歩 千葉4連覇導いた!五輪「金」候補が実力通り圧倒

 「空手・全日本選手権」(7日、高崎アリーナ)

 男女組手団体が行われ、女子は東京五輪で金メダルの期待が懸かる植草歩(27)=JAL=の活躍もあり、千葉が4連覇を達成した。植草は8日の個人戦で、自身の持つ最多連覇記録を更新する5連覇を狙う。男子は大阪が制した。

 夢舞台を狙う者の矜持(きょうじ)と輝きを見せつけた。五輪レースを戦う選手の多くは欠場する今大会。個人戦を翌日に控える中、団体から参戦した植草は、エースの役割を全うした。

 静岡との決勝では得意の中段突きでポイントを重ね、カウンターの上段蹴りも決め、相手を圧倒。3日に海外遠征を終えマドリードから帰国したばかりで「時差ぼけがしんどくて、ちょっと昼寝しました」と苦笑いだったが「国内ではみんな私を倒しに向かってくる。重圧の中で勝つことが五輪に向け大事だと思った。子供たちにもトップ選手が勝つ姿を見せたかった。空手を面白いと思ってもらうためにも」と、充実の表情で汗を拭った。

 8日は5連覇の懸かる個人戦。「優勝したい」と、拳を握った。

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