大坂なおみ「運命感じる」全豪以来8カ月ぶりVは故郷大阪 不振脱出へ大きな一歩

記者会見で笑顔を見せる大坂なおみ=ITC靭テニスセンター(撮影・山口登)
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 「女子テニス・東レパンパシフィックオープン」(22日、ITC靱TC)

 シングルス決勝が行われ、2年連続3度目の決勝進出を果たした世界ランク4位の大坂なおみ(21)=日清食品=が、同41位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア)を6-2、6-3のストレートで下し、大会初優勝を果たした。3歳まで過ごした生まれ故郷の大阪で、今年1月の全豪オープン以来8カ月ぶりとなるツアー4勝目を挙げた。日本勢では95年の伊達公子以来24年ぶりの同大会優勝を果たした。

 2度目のグランドスラム制覇となった1月全豪オープンから8カ月。不振に苦しんできた大坂が、復活のきっかけをつかんだのは、3歳までを過ごした生まれ故郷の大阪だった。強烈なサーブと、力強いストロークでパブリチェンコワを圧倒。何度も「カモーン!」の雄叫びをあげた。「これが初優勝ではないけど、1番スペシャルに感じる大会での優勝。1番スペシャルに感じている」と、喜びを噛みしめた。

 原点に返った大会だった。全豪後は優勝から遠ざかり、早々に敗退する大会も多かった。コーチも2度交代した。今大会は幼少期にテニスを教えてくれた父フランソワさんを代理コーチにした。そして、会場はテニスを始めた場所である大阪・靱公園。過去3度の優勝はグランドスラム2つ(18年の全米、19年の全豪)と、グランドスラムに次ぐプレミア・マンダトリーの大会が1つと、今大会より格が高いものだった。それでも今の大坂にとっては大きな大きな1勝になる。「ここ数カ月で経験したことがいい形で現れた。運命を感じている」と、笑顔でうなずいた。

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