村上、復帰戦で堂々首位通過 東京五輪出場へ確かな一歩「楽しく体操ができた」

 「体操・全日本種目別選手権」(22日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月・シュツットガルト=ドイツ)代表最終選考会の予選が行われ、女子は腰痛のために5月のNHK杯を棄権したエース村上茉愛(22)=日体ク=が跳馬で14・183点を出して首位通過した。男子は神本雄也(コナミスポーツ)が平行棒、鉄棒でともにトップ。16年リオ五輪団体総合金メダルの白井健三(日体大大学院)は床運動で2位、跳馬で4位。橋本大輝(千葉・市船橋高)があん馬で2位に入った。代表は男女ともに5人。今大会で残りの男子2人、女子1人が決まる。

 復活への確かな一歩を刻んだ。腰痛からの復帰戦として跳馬のみに出場した村上は、1本目で14・566点の高得点をマーク。2本平均で唯一14点台にのせ、堂々トップで23日の決勝進出を決めた。

 腰痛でNHK杯を棄権したため、世界選手権代表入りの可能性は既に消えている。それだけに今大会への出場は迷っていたが、「いろんな人に『茉愛ちゃんの演技が見たい』と言ってもらえた。今元気に体操をやっていることだけでも伝えたい」と跳馬のみの出場を決意。「すっきりして楽しく体操ができた」と感触を語った。

 1週間前に本格的な練習を再開したばかりだった。「痛みが出たらどうしよう」と緊張して挑んだが「いつもより走れた」と手応えをつかんだ。着地は完璧ではなかったが「2本とも立てて良かった」と胸をなで下ろした。

 予選は腰を気遣って安全な演技を意識したが、23日の決勝は「思い切りやりたい。この状況でメダルが取れたら自信になる」。最大目標の東京五輪へ、着実に階段を上がる。

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