減量苦で棄権の芳田妹、強化指定外れる 「計量失格同等と判断」金野強化委員長が報告

 5月に行われた柔道の国際大会で体調不良により試合を棄権した女子48キロ級の芳田真(18)=コマツ=が、5月28日付で全日本柔道連盟(全柔連)の強化指定選手から外れたと4日、全柔連が発表した。

 芳田は大会前から減量に苦しみ、試合直前まで1キロ以上体重を超過する状況だったという。階級制スポーツにおいて体重管理は最低限のマナーと考えられており、全柔連の規定では、大会での計量失格は強化指定が取り消しとなるペナルティーが科せられることになっている。今回の芳田は計量失格ではなく棄権だったが、強化委員会が計量失格と同等とみなし、強化指定を外す判断を下した。

 金野潤強化委員長は「体重が落ちていない状況で(減量苦で)体調不良となった。(計量の)体重計には乗っていないが、減量に失敗したと総合的に判断し、強化委員会の中で計量失格と同等と判断して、強化指定から外すことに決めた」と報告した。

 芳田真は女子57キロ級世界女王の芳田司(23)=コマツ=を姉に持ち、昨年シニア全国大会の講道館杯を制すなど、24年パリ五輪世代の期待の星。今春高校を卒業し、姉の背中を追って強豪のコマツに入社した期待のホープだ。

 強化指定選手に復帰するには、社会人大会や全日本ジュニア選手権などから実績を積み直す必要がある。金野委員長は「今後どの階級でやるかとか(も考えて)。いい選手なので再起して頑張ってもらいたい」と話した。

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