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朝乃山 令和初2桁勝利 関脇以上総崩れで単独トップ!

 佐田の海(手前)を寄り切りで破り、10勝目を挙げた朝乃山
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 「大相撲夏場所・11日目」(22日、両国国技館)

 西前頭8枚目の朝乃山が佐田の海を寄り切って幕内で令和初となる2桁、10勝目を挙げた。横綱鶴竜、関脇栃ノ心が2敗に後退したため、ただ1人、1敗を守って初の単独トップに立った。勇み足の物言いが付き、場内説明ではあわや負け?となるハプニングも軍配通りに勝ち星。関脇以上の4人が総崩れとなった大荒れの終盤戦、25歳大器に好ムードが漂う。「富山の人間山脈」に令和初Vのビッグチャンス到来だ。

 土俵下の朝乃山も困惑だった。長い協議の末、審判長の阿武松審判部長(元関脇益荒雄)が場内説明。「朝乃山のかかとが先に出ており、朝乃山の勝ちといたします」。意味不明な説明にざわつく場内。あわてて同部長は「佐田の海のかかとが先に出ており、朝乃山の勝ちとします」と訂正。軍配通り昨年名古屋場所(11勝)以来の10勝目を手にした。

 内容は完ぺきだった。右かち上げ、右差しで一気に走って完勝。左足が勇み足で出たのではと、物言いが付いたのも出足の良さゆえ。「攻めて攻めて攻め切ったのがいい。(説明は)勝ったか負けたかどっちか分からない」と苦笑した。

 上位陣は次々に崩れた。関脇栃ノ心から大関豪栄道、高安と負の連鎖。結びでは横綱鶴竜までのまれ、2敗目を喫した。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、出場した横綱、大関、関脇が全て敗れる(不戦敗を除く)のは初めて。1敗は朝乃山ただ一人となり、11日目終了時点で平幕が単独首位に立つのは2007年秋場所で新入幕だった豪栄道以来だ。

 愛称「富山の人間山脈」はプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント=が由来。名付けた高砂部屋部屋付きの若松親方(元幕内朝乃若)は命名理由を「天然パーマで、でかいから似ていた」と明かす。「山だからスケールの大きい相撲を」との願いも込めている。

 先場所、7勝3敗から5連敗して負け越し。カキに食あたりしたのが原因だった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)にはこっぴどくしかられ自身を見直した。春巡業ではほぼ毎日土俵に上がって稽古漬けの日々を送った。

 幕内で令和初の勝ち越しに続き、令和初の2桁星。新時代の“持ってる男”。富山出身では名横綱太刀山以来、103年ぶり賜杯が見えてきた。

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