V42へ猛烈デモ!白鵬圧巻28連勝 ノリノリ貴景勝と玉鷲を“子供扱い”

 「大相撲春場所」(10日初日、エディオンアリーナ大阪)

 右膝痛などで先場所途中休場した横綱白鵬(33)=宮城野=が5日、大阪府堺市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参戦し、大関とりの貴景勝(22)=千賀ノ浦、先場所Vの玉鷲(34)=片男波=と乗ってる両関脇相手に計28勝1敗と圧倒した。患部の回復は順調そのもので復活V42へ向け猛烈デモ。平成最後の場所で主役は譲らない。

 さすが最強横綱、役者が違った。白鵬が二所ノ関一門の連合稽古に襲来。若武者、貴景勝と連続優勝を目指す玉鷲をたたきのめし、先場所、敗れた両雄に“リベンジ”した。

 いきなり、貴景勝の出足に押し出されたが涼しい顔。勝負根性にスイッチが入った。二番目以降はまるで“大人と子供”。左前ミツを素早く引いてから押し出しや投げと一方的。バテバテの相手に容赦なく張り手。何度も土俵にたたきつけた。

 17連勝で貴景勝をKO。休む間もなく迎えた玉鷲もボコボコ。張り差し、組んでは投げて、やりたい放題。11戦全勝とし、計28連勝に伸ばして締めた。

 勢いある力士を場所前稽古でやり込めるのが“白鵬流”。史上最多41度の賜杯を抱いてきた大横綱が本番を見据えた猛デモだった。

 「全然やれる余力を残して終わった」とスタミナは無尽蔵。貴景勝を指名したことに「今度は彼が引っ張っていく存在。自分のためでもあるし、彼のため。あとは少し運を分けていただくという感じ」と語った。貴景勝の大関とりに関しては「自分との対戦以前に14日間白星を重ねないと大関は見えてこない」と、全力で壁になる気だ。

 右膝の不安も一掃。仕上がりに周囲もうなるばかり。芝田山親方(元横綱大乃国)は「確立されたポイントを押さえた稽古は素晴らしい」と感嘆した。

 元小結で相撲解説者の舞の海秀平氏は「あの2人を指名するのは(白鵬は)この春場所、優勝しないといけないと思っている」と復活Vへの意気込みを感じ取った。

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