張本智和 死闘制してダブルス優勝 2連覇&2冠へ「全てを出したい」

 「卓球・全日本選手権」(19日、丸善インテックアリーナ)

 男子ダブルスは張本智和(エリートアカデミー)、木造勇人(愛知工大)組が初優勝。張本組は準決勝で前回王者の水谷隼、大島祐哉組(木下グループ)を破った。

 最後の1点をもぎ取った瞬間、張本は木造の胸へと飛びついていた。15歳と19歳の若手ペアは最終第5ゲーム15-14。6度目のマッチポイントをつかんで大逆転勝利。優勝パフォーマンスは前夜から考えていたという張本だが、あまりの激戦に頭は真っ白。2人は抱き合い、初タイトルの味をかみしめた。

 「何回負けかけたか分からないような試合だったけど、木造さんに助けてもらった」と張本。4歳差だが仲が良く、昼食や夕食も一緒に食べる。呼び方は「木造さん」「トモカズ」。一緒にゲームもする。6度目のマッチポイントで2人の意見は割れた。普段は「俺を信じろ」と伝えるが、最後は「一番信頼している」先輩の判断にすがった。「何してもいいんで準備しています」。先輩の一打が勝利を呼び込んだ。

 最終日はシングルスでの2連覇と今大会の2冠が懸かる。「まず準決勝を勝って、木造さんと決勝戦がしたい」と張本。ダブルスでは勝利した水谷と準決勝で激突する木造は苦笑いを浮かべつつ「力を出し切って、決勝で張本選手とやれたら」と応戦した。「勝ちのイメージを持って全てを出したい」と張本。「勢いで勝った」という昨年と比べてグッと大人びた表情で、連覇を約束した。

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