稀勢の里が初日黒星…進退かかる初場所、先々場所から6連敗 3大関全員敗れる波乱も

黒星スタートとなり支度部屋で顔を手で覆う稀勢の里=両国国技館(撮影・堀内翔)
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 「大相撲初場所・初日」(13日、両国国技館)

 今場所に進退がかかる横綱稀勢の里(田子ノ浦)は、小結御嶽海(出羽海)に押し出され初日黒星を喫した。これで昨年秋場所千秋楽から通算し、6連敗(先場所5日目の不戦敗除く)となった。

 立ち合い、左をねじ込もうとするも、御嶽海(出羽海)のおっつけで封じられて差せず。反対に相手の右差しを許して窮地に立たされた。起死回生の突き落としを狙うも通じず、土俵を割った。決着後は首をかしげる様子も見られた。2日目、稀勢の里は逸ノ城(湊)、御嶽海は横綱鶴竜(井筒)と対戦する。

 稀勢の里は横綱昇進後、過去7場所での初日の成績は2勝5敗。敗れた場所ではすべて途中休場に追い込まれている。昨年の九州場所後に横綱審議委員会から「激励」の決議を受けているだけに、今場所は非常に重い意味を持つことになる。

 先場所で初優勝した新関脇の貴景勝(千賀ノ浦)は正代(時津風)を下して、初日白星とした。立ち合いから激しく当たると、相手の体勢に合わせて突きを胸元に集めた。反撃しようとする相手をものともせず、危なげなく突き出した。

 大関陣では大関栃ノ心(春日野)が北勝富士(八角)に敗れて黒星発進。さらに、豪栄道(境川)も錦木(伊勢ノ海)と組み合ってから上手投げで土をつけられた。さらに、高安(田子ノ浦)も逸ノ城(湊)に突き出され、3大関が立て続けに敗れる波乱となった。

 稀勢の里以外の横綱は、鶴竜が栃煌山(春日野)の動きを冷静に見極めて突き出して白星。先場所を全休した白鵬(宮城野)は鋭い出足から、残そうとする相手の勢いを利用してのはたき込みで妙義龍(境川)を退けた。

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