ナガマツ、天敵韓国撃破 成長示した!過去3戦全敗の相手から初勝利

 「バドミントン・WTファイナル」(12日、広州)

 1次リーグが行われ、女子ダブルスで世界選手権女王の永原和可那(22)、松本麻佑(23)組=北都銀行=は李紹希、申昇チャン(韓国)に2-1で競り勝ち、高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は中国ペアに2-0で快勝した。ともに2連勝で準決勝へ前進した。男子シングルスでB組の桃田賢斗(24)=NTT東日本=はカンタプホン・ワンチャロエン(タイ)を2-0で下して2連勝とし、1試合を残して準決勝進出を決めた。男子ダブルスの遠藤大由、渡辺勇大組(日本ユニシス)も台湾ペアにストレート勝ちして2戦全勝で4強入りを確定させた。

 シーズンを締めくくる舞台で成長した姿を見せた。女子ダブルスで今季飛躍した永原、松本組は過去3戦全敗だった李紹希、申昇チャン組に競り勝った。最後は自慢の攻撃で上回り、松本は「勝てる自信はなかったけど、自分たちの形をぶつけていくだけと思っていた」と喜んだ。

 「ナガマツ」は強打、相手は速い展開と互いの得意な攻めをぶつけ合った。第1ゲームを先取して迎えた第2ゲームは、6点のリードを守れずに失った。しかし最終ゲームは粘り強いレシーブから強打をたたき込んでリード。最後は永原のスマッシュで勝利を決めた。松本とハイタッチした永原は「気持ちを切り替えて好きな展開にさせなかったのが勝因」と気持ちよさそうだった。

 今年から日本のA代表に入り、リオ五輪優勝の高橋礼、松友組ら世界トップクラスのペアと普段から練習を重ねるようになった。永原が「濃い1年」と言うほど多くの経験を積み、世界バドミントン連盟から今季の「最も成長した選手」に選ばれた。初出場の今大会でも賞に恥じない躍動ぶりを見せている。

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