瀬古リーダー、川内優輝がトークショー「マラソンが一番日本を元気にする」

 来年4月にプロ転向を予定している公務員ランナーの川内優輝(31)=埼玉県庁=と、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)が8日、9日に行われる「さいたま国際マラソン」のイベントとして、同市内でトークショーを行った。

 来年9月の東京五輪代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に向けて、男子マラソンは今年2度日本記録が更新され、アジア大会金メダリストも誕生。川内が瀬古リーダー以来となるボストンマラソン優勝など、復活の気配をみせている。瀬古リーダーは「僕らがMGCを作ったんだけど、途端に若い選手がマラソンに取り組んでくれて、結果につながった。うれしい」と、胸を張った。川内も「完全にケニア、エチオピアの次にきてる。あとはあの二カ国にどこまで近づいていけるか。MGCで活気づいている」と、認めた。

 2年後の東京五輪に向けて、瀬古リーダーは「54年前に私は円谷さんの走りをテレビで見て、めちゃくちゃ感動して勇気をもらった。そういう選手を作りたい。リオ五輪でも視聴率が1番良かったのはマラソン。マラソンが1番日本を元気にする。柔道や水泳じゃない。マラソンなんです」と、力説した。

 一方で、苦手の暑さを理由に、東京五輪への挑戦に消極的な川内に対しては、なんども「頼むよ、川内!」と、打診。川内は「そうですね。日本のマラソンが頑張らないとダメですね」と、ノラリクラリとかわし続けていた。

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