十両豊ノ島が10勝目 トップに1差、逆転優勝に色気「ボーナス入ってきたらいいね」

 「大相撲九州場所・14日目」(24日、福岡国際センター)

 元関脇で13場所ぶり十両復帰した豊ノ島(35)=時津風=が琴勇輝(佐渡ケ嶽)を押し出して2桁10勝目(4敗)を挙げた。トップは3敗で1差追撃。千秋楽で逆転優勝に望みをつなげた。

 相手は3敗で優勝を争う相手を引きずり下ろした。突き押し、のど輪に耐えて、しのいだ。最後は相手ののど輪をたぐって俵をつたって、体を入れ替えて土俵外に押した。

 「うまくできた。展開的には僕が入るか、相手が突き切るか」と言う激戦をものにした。赤く腫れ上がったのどを見せて「勲章です」と胸を張った。

 11月24日は沙帆夫人との交際記念日。09年九州場所で「勝ち越したら付き合ってあげる」と言われ、見事勝ち越した日。同場所は11勝まで伸ばし技能賞も獲得した。

 「いい記念日になりました。2桁も乗せて。ボーナスが入ってきたらいいね」と優勝への色気もちらり。本割で勝てば、優勝決定戦の可能性もあるが「とりあえず一番、いやいや『一番』」と、優勝を意識しないように必死だった。

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