宮原知子「思った以上にきれいに跳べた」今季世界3位の76・08点、トップに肉薄2位

華麗な演技を見せる宮原知子=広島グリーンアリーナ(撮影・持木克友)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(9日、広島県立総合体育館)

 女子SPが行われ、先月のスケートアメリカで優勝している宮原知子(20)=関大=は76・08点だった。自己ベストかつ今季世界3位の高得点で2位スタートとなった。トップはエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)の76・17点。宮原は「ジャンプは思った以上にきれいに跳べた」と手応えをつかんだ様子だった。

 宮原は冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループを着氷させると、フライングキャメルスピンでレベル4を獲得。2回転アクセル、3回転ループも成功させた。足換えコンビネーションスピンはレベル4。ステップシークエンスはレベル3だったものの、最後のレイバックスピンはレベル4を得て、ジャンプ以外の要素も着実に積み上げた。

 演技後の取材には「日によって良かったり、悪かったりしていたけど、あとは自分次第って思ってやった」と思い切って演技に臨んだと明かした。「調子自体はいいのでフリーも引き続き頑張りたい。いい感じに跳べた時の感覚を大事にして跳んだ。ジャンプは思った以上にきれいに跳べた」と内容にも納得しているようだった。

 優勝したスケートアメリカのSP(73・86点)を超える得点が出た。トップのトゥクタミシェワとの差はわずか0・09点差で、「フリーも今日のようにジャンプをしっかり跳んで滑りたい」と前向きだった。

 初のシニアGPシリーズ参戦となった紀平梨花(16)=関大KFSC=は冒頭のトリプルアクセルで転倒したものの、残る要素は巻き返して69・59点で5位。最終12番滑走の三原舞依(19)=シスメックス=は70・38点で3位だった。

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