ツアー初Vの西岡良仁が凱旋会見「ニシコリじゃなくニシオカ」スピーチは苦い経験から

 テニス男子の深センオープンで日本男子5人目、自身初のツアー優勝を飾った西岡良仁(23)=ミキハウス=が1日、凱旋帰国し、次戦となる楽天ジャパンオープンの会場で会見した。

 最新の世界ランキングでは、171位から95位にジャンプアップ。昨年3月の左ひざ前十字じん帯断裂から、手術、リハビリを経ての復活に「本当にうれしい。(昨年)怪我した時に杉田さんが優勝して、復帰した時に(ダニエル)太郎くんが優勝して、身近な先輩が優勝していたので、早く自分もタイトルが欲しいと思っていた。巡ってきたチャンスを逃したくなかったので、そこを掴めたのが嬉しい」と笑顔で語った。

 優勝スピーチでは「名前を覚えておいて。『ニシコリ』じゃなく、『ニシオカ』だよ」と話し、笑いを誘った。これには苦い経験があったようで、「以前は歩いていたら『錦織、サインくれ』と言われることが多くて」。ただ、「(スピーチでは)何か面白いこと言わないといけないと思って。普通に終わるのは嫌だったんで。でも、最近は結構覚えてくれるファンの方も多くて、『西岡』と言って、サインをもらいにきてくれる」と胸を張った。

 ただ、帰国はドタバタだったようで、「20時過ぎに試合が終わって、21時には会場を出なくちゃいけなくて…」とすぐに空港へ。「本当はダイレクト(直行)の便があったんですけど、(関係者に)『今から出たら間に合わないよ』と言われた。でも間に合う時間に着いちゃって…。釜山経由で帰ってきたんですけど、ダイレクトで帰れたな」と余韻に浸る間もなかった帰国を苦笑いで振り返った。

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