春日野部屋の先代師匠も駆け付けた 80歳の花田氏「よくここまで育てた」

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇栃ノ心(30)=春日野=の大関昇進を満場一致で決めた。新大関の誕生は昨年夏場所後の高安以来で、欧州出身では琴欧洲、把瑠都に続く3人目でジョージア出身は初めて。都内の部屋で行われた伝達式では「親方の教えを守り-」と強い師弟愛のにじむ口上を披露。「力士の手本」「稽古に精進」など怪力大関らしいパワフルな決意表明となった。

 春日野部屋の先代師匠で、元横綱栃ノ海の花田茂広氏も伝達式に駆け付けた。自身が昇進した1962年以来、名門部屋に大関が誕生。晴れの席に向け、56年前と同じ掛け軸が用意された。80歳の花田氏は「56年ぶりにやっときてくれたね。ケガもあったし、よくここまで育てた。辛抱していた。まだ、もう一つ上があるからね。手綱を緩めず一気に上を目指してほしい」と綱とりを期待した。

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