栃ノ心、口上に込めた「親方」の思い 「反対されたけど入れたかった」

大関昇進伝達式で口上を述べる栃ノ心(左)。右は春日野親方=東京都墨田区の春日野部屋(撮影・中田匡峻)
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 日本相撲協会は30日、両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、夏場所で13勝を挙げた関脇栃ノ心(30)=春日野=の大関昇進を満場一致で決めた。

 都内の部屋で行われた伝達式で出羽海親方から「全会一致で大関に推挙されました」と伝えられるといよいよ注目の口上。

 「謹んでお受け致します。親方の教えを守り力士の手本となるように稽古に精進します。本日は誠にありがとうございました」と少しかみながらも、堂々と声を張った。

 伝達式後の会見では「すごいうれしい。今まで優勝してから2回目のうれしさ。すごいうれしい」と喜びははじけた。羽織ににじむほど大汗をかき、表情も終始こわばっていた。「きのうから緊張した。(口上を)ずっと勉強していた。夜、5、6回くらい起きて何回でも勉強した」と、苦笑いした。

 口上の言葉に関しては「親方と相談して私の気持ちを込めた。親方に反対されたところもあるけど『親方』を入れたかった。18歳になる時に来て日本語も全然知らず相撲も知らず、親方から学んだ。親方という言葉を入れたかった。何度もお願いして決めた」と本人の強いこだわり。

 稽古の2文字も「力士の皆さんが自分をまねする、それくらい頑張りたい」との決意。口上のできばえには「最高。100点?はい」と自賛した。

 目指す大関像は「稽古に励んで、これからが大変。もっと頑張って強い体を作って力強い相撲を取りたい」と、語った。

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