サンウルブズ、63点で今季初星 国内最終戦で歓喜!連敗9で止めた

 「スーパーラグビー、サンウルブズ63-28レッズ」(12日、秩父宮ラグビー場)

 ようやく勝利の雄たけびだ。日本チームのサンウルブズは、国内最終戦でレッズ(オーストラリア)と対戦。オーストラリア代表経験者7人を擁する強豪を下し今季初勝利を飾った。計6トライを奪う猛攻を見せ、SOパーカーのPGでも加点。開幕からの連敗は9でストップした。参入3年目でチーム最多となる63得点でうっぷんを晴らし、6月に迎える日本代表戦に弾みをつけた。

 待ちわびた瞬間だった。サンウルブズを鼓舞する、オオカミの鳴き声を示す甲高い雄たけびがスタンドで響いた。その中心で赤いユニホームが歓喜に揺れる。開幕10戦目。国内最終戦。根気強く初勝利を信じた約1万2千人のファンの期待に、ついに応えた。

 「サプライズではない。チームは成長しているが勝ちきることができなかった。今までの集大成を選手たちが出してくれた」。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は勇敢に戦った選手をたたえた。

 積み重ねた9連敗。ナンバー8姫野は「本当に苦しかった」と振り返る。その中で着実に進化してきた。フランカーのリーチは「修正しないといけない点が修正できていた。完璧に近かった。今後につながると思う」と勝因を挙げ、手応えを口にする。

 課題だったラインアウトとタックルは大きく改善されていた。そして最大の修正点を「英語で言うとソフトモーメント」とリーチ。多く見られた、集中力が切れたようなプレーやミスで失点するシーン。この日は最後まで集中力が切れることはなかった。

 次節ストーマーズ戦(12日・香港)後は6月のイタリアとの2試合とジョージア戦に向けて日本代表が編成される。

 ジェイミーHCは「サンウルブズの活動の中で、選手を強化し、関係性を深めることができている。そのまま日本代表に反映して同じような戦い方ができる」と代表への手応えを口にする。苦しんでつかんだ今季初勝利。19年W杯への礎となる。

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