大鵬孫・納谷 朝青龍おい・豊昇龍を撃破 祖父超え!序ノ口全勝Vへ一直線
「大相撲春場所・5日目」(15日、エディオンアリーナ大阪)
次代の角界を担うスター候補同士、力も意地も全開にした攻防を納谷が制した。立ち合い、低く素早く入って来た豊昇龍に左差しを許す。しかし動じなかった。右上手を取ると、グイグイと圧力をかけて前進した。
初場所の前相撲時より4キロ増量した188センチ、170キロの恵まれた肉体。自身より63キロも軽い相手を追い詰めた。最後は体ごと預けて寄り倒した。
「しっかり前に出られたので良かった。中に入られたけど落ち着いていた」と笑顔を浮かべた。高校時代、先場所に続き対戦はこれで3連勝。埼玉栄高3年時、国体で個人&団体の2冠に輝いた王者として世代の先頭は譲らない。
「自分以上に稽古していると思う」と自身を追うライバルをバリバリに意識した。早く寝て朝5時30分に起床。前回取組より20分早い7時40分に支度部屋入り。「早く動かしたかった」と四股など入念に行い準備した。
「負けたくない相手なので絶対に勝つという思いだった。いつも通り自分の相撲を取るだけと思った」。返り討ちにし3度目も力量差を見せ付けた。
完勝にも自己採点は「50点」。本来は突き相撲で、組む形になったことを反省。“大一番”を制して3連勝にも気は緩めない。祖父は1957年初場所の序ノ口デビュー場所は7勝1敗で優勝は逃している。関門を突破し祖父を超える全勝での序ノ口Vへ一直線だ。





