伊藤美誠「みうみま」対決制して全日本初優勝!美宇を圧倒し史上最年少3冠

 女子シングルス決勝でポイントを奪い、ガッツポーズの伊藤美誠=東京体育館
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 「卓球・全日本選手権」(21日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、17歳の伊藤美誠(スターツ)が、前回女王の平野美宇(17)=エリートアカデミー=を4-1(11-7、11-9、11-2、5-11、11-6)で撃破して悲願の初優勝を果たした。伊藤は混合ダブルス、女子ダブルスと合わせて3冠を達成。3冠は15年大会の石川佳純以来で、17歳3カ月での達成は史上最年少記録となった。

 かつて“みうみま”としてダブルスを組み、ワールドツアーで史上最年少制覇も果たした同い年の盟友が、日本一を決める大舞台で対峙(たいじ)した。

 2人はともにピッチの早い卓球を展開したが、伊藤は粘り強く対応し、随所で厳しいコースをつくショットや強烈なスマッシュをたたき込んだ。伊藤は第1ゲームを5-7の劣勢から6ポイント連取して11-7で奪う。第2ゲームも伊藤が11-9で粘る平野を振り切る。第3ゲームでは10連続ポイントから11-2で圧倒した。第4ゲームは平野が11-5で奪い、意地を見せたが、伊藤はリズムを崩さず第5ゲームを11-6で制した。

 初優勝した伊藤は「3冠が懸かった試合でしたが、思い切ってできたことが一番。ものすごくうれしいです」と喜びを語った。平野には2016年準決勝では0-4で完敗していた。「全日本の借りはここでしか返せないと思い切って臨みました」と気合を見せた。

 伊藤は16年リオ五輪に出場し、団体戦で銅メダルを獲得。一方、平野は昨年の全日本で史上最年少で優勝し、世界選手権でも銅メダルを獲得するなど先を走っていた。

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