宇野昌磨は余裕…寝坊も寝癖もなんの!4回転サルコー解禁で新王者へ

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(7日開幕、日本ガイシホール)

 GPシリーズ上位6人による世界一決定戦の開幕を前に、6日、公式練習が行われた。男子は大会4連覇中だった世界王者の羽生結弦(23)=ANA=がけがにより不在。重圧の懸かる立場となった世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(19)=トヨタ自動車=だが、余裕を感じさせる調整で、地元名古屋での初優勝に向け、手応えをにじませた。女子は樋口新葉(16)=日本橋女学館高、宮原知子(19)=関大=も、連続3回転ジャンプを決めるなど上々の動きを見せた。

 重圧は微塵(みじん)も感じさせなかった。11時20分からの練習に登場した宇野の髪は、明らかに寝癖がついていた。「朝寝坊して、(髪が)もっさもっさでした。10時のバスだったんですけど、9時55分に起きて…」。起きたてでの練習序盤は転倒が目立ち苦笑いだったが、終盤には立て直し、しっかりと4回転ジャンプを決めた。

 初となる地元名古屋での大舞台。羽生が不在で、新王者誕生への期待も高まるが「たくさん期待されると思うし、期待に応えなきゃという思いはある。プレッシャーに感じずに前向きに受け止めたい」と、笑顔も交えて話した。インフルエンザにより体力が低下していた11月のフランス杯から帰国後は「たくさんしっかりとした練習が積めた」という。今大会では2大会封印していた4回転サルコーも解禁し、フリーでは4種類5本の4回転ジャンプに挑む。

 GPファイナルは2年連続で3位。「去年より実力をつけた実感はある。全力でいきたい」。尾張名古屋での天下取りで、フィギュア界に新時代到来を告げる。

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