白鵬 大器朝乃山と初めて稽古「やっとこういう若手が出てきた」

 大相撲の秋巡業は15日、京都市で行われ、横綱白鵬(32)=宮城野=が幕内朝乃山(23)=高砂=のぶつかり稽古に胸を出した。189センチ、160キロ超の巨漢を受け止めると豪快に何度も転がした。

 新入幕の秋場所で10勝を挙げて敢闘賞を獲得した大器に初めて稽古を付けた。「やっとこういう若手が出てきた。育てないといけないし、引っ張らないといけない」。久々の本格四つ相撲の大器に5分間の特訓を終えると「押す時に腰が引けている。腰を前に出せ」とアドバイスもした。

 「体の柔らかさ、強さ、重さなど自分に近いものがある」と、自らに重ね合わせ、能力の高さを体感。「順調に来ていますよね。一気に出世が早いのものいいし、一つ壁に当たってもう1回気持ちを入れたら伸びていく」と、褒めた。

 今巡業、朝乃山は稀勢の里(31)=田子ノ浦=に続き横綱からの指名。「思い切ってやるしかない。長く感じました」と、新たな経験を積み、感激の面持ちだった。

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