テニス男子の錦織圭を指導するマイケル・チャンコーチ（４５）が２９日、都内でＷＯＷＯＷで放送中の「マイケル・チャンのテニス塾」の書籍化を記念したトークイベントを行った。右手首の腱の裂傷で８月から今季残り試合を欠場し、来季に備え、休養中の錦織については「医師の診断はまだポジティブなものだった。診断前はもっと悪いと思っていた。完治のためには時間が必要だが、来年は初戦から戦い抜けると思う」と、見通しを示した。

　錦織は今季は怪我などに苦しみ、四大大会では全仏ＯＰの８強が最高。全豪ＯＰで４回戦敗退、ウインブルドンでは３回戦敗退、全米ＯＰは欠場。２０１１年以来６年ぶりにツアー優勝なしと不本意なシーズンを送った。ただ、今年のグランドスラムでナダル（スペイン）やフェデラー（スイス）らが復活したことを受けて「今の圭にとっても学ぶことが多い。ただの復帰ではなく、グランドスラムのファイナルに出るような力を戻してカムバックしている。圭も２０１８年にはよりハングリーに、強くなって帰ってくると思う」と、愛弟子の完全復活に期待を込めた。