高安が稽古再開、大関と呼ばれても「まだ反応できない…」

稽古を本格再開した稀勢の里(左)。右はウオーターバッグで体幹を鍛える高安
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 大相撲の新大関高安(27)=田子ノ浦=が5日、都内の部屋で横綱稀勢の里(30)とともに名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)に向けた稽古を本格的に再開した。いつものウオーターバッグを使った体幹トレーニングをみっちり行い、若い衆相手にぶつかり稽古で終えた。

 名前の書かれた稽古場の木札は早くも「大関 高安」と掲げられた。「そこまで気持ちの変化はない。いつもと流れの違うわけではない」と淡々。

 夏場所の千秋楽翌日から慌ただしい1週間だった。「相撲人生の節目だったけど、そこまでない。伝達式当日ははいろいろ心境の変化があったけど、それ以外は変わらない。疲れはない。若いですから」といつも通り。大関と呼ばれることには慣れない様子で「呼ばれてもまだ反応できない」と笑った。

 テレビ各局にも出演し、すっかり有名人。「外を歩けばみんな見てる。食事に行けばだいたい声をかけられる」と周囲の変化にビックリ。角界の顔としてより自覚は高まり「気を引き締めないといけない」と話した。

 狙う新大関優勝へ向け、まずは土台作り。「やってきた自分のスタイルを強化したい。体力を付けて、厳しい稽古をしても壊れない体を作りたい」と、力を込めた。

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