テニス協会 日本選手の八百長追放に「心から残念」 本人とは連絡つかず

 八百長などによる元プロ選手の永久追放を受けて会見した日本テニス協会の福井専務理事(左)と高橋常務理事=岸記念体育館
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 日本の元プロ選手、三橋淳(27)がテニスの不正監視団体TIUから八百長などの不正行為に関わったとして、永久資格停止と罰金5万ドル(約565万円)の処分を受けた問題で、日本テニス協会は17日、都内で会見を開き、福井烈専務理事は「とても残念なニュース。テニス協会として大変遺憾で、心から残念」と、無念の思いを明かした。

 日本テニス協会としてTIUの処分を尊重すると発表。三橋元選手は、今後日本協会主催の国内大会出場や、再登録はできなくなる。日本協会は問題発覚後、三橋元選手と連絡を試みているが、現時点でコンタクトは取れていないという。

 TIUの発表によれば、三橋元選手は15年11月に南アフリカで行われたツアー下部のフューチャーズ大会で、自分の元教え子の選手を通じ、対戦相手に八百長を持ちかけた。金額はシングルスが2000ドル、ダブルスで600ドル。翌月のナイジェリアでの大会で今度は相手に直接、八百長を提案していた。同年10月から11月の間には、選手、関係者が禁止されているテニスを対象とした賭博を76回も行っていたことが判明。度重なるTIUの事情聴取、捜査協力の要請も拒否し、処分が決定。08年設立のTIUで日本人が処分されるのは初めてとなった。

 三橋元選手は05年に16歳以下の国別対抗戦ジュニア・デビス杯の日本代表に選ばれており、錦織圭ともダブルスを組んでプレーした経験がある。将来を嘱望されていたが、ジュニア時代から素行の悪さで知られ、日本協会の海外遠征中に未成年ながら飲酒して強制送還されたこともあった。世界ランクは09年にマークした295位が最高で、日本協会への選手登録は15年までだった。その後は選手としての活動を辞めていた。

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