宇野 得点伸ばせず3位 4回転ループ成功も2度の転倒響く…
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(19日、江陵)
来年の平昌五輪のテスト大会を兼ねて行われ、男子は4種類5度の4回転を着氷させた17歳の全米王者、SP1位のネーサン・チェンが307・46点で初優勝した。SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=は3位だった。
勝負強さと詰めの甘さを感じた4分半だった。男子フリーで、SP2位の宇野昌磨は冒頭、練習でもほとんど決まらなかった4回転ループを成功させた。「自分でもビックリした」と言うものの、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で2度転倒し、羽生に抜かれて3位にとどまった。
4回転ループは回避も頭をよぎったが「逃げになる」と挑戦を決意。「本番に決められたのは、跳びたい気持ちの表れ。絶対自信につながる」と手応えを口にした一方、転倒については「跳べるだろうという気持ちの甘さが失敗につながった」と悔しさをにじませた。
「もっと安定した演技をしたい」。まずは一週間後の札幌冬季アジア大会に思いをぶつける。