羽生結弦【一問一答】「正直言うと勝ちたかった」五輪の4回転5本構成も示唆

 男子フリー演技の得点を見て喜ぶ羽生結弦。左はコーチのブライアン・オーサー氏=江陵(共同)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(19日、江陵)

 男子フリーが行われ、ソチ五輪王者で、SP3位からの巻き返しを狙った羽生結弦(22)=ANA=が圧巻のリカバリーを見せ、フリートップで今季自己ベストとなる206・67点をマーク。合計も今季ベストの303・71点で2位に入った。優勝はネーサン・チェン(米国)で307・46点。SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=は3位だった。羽生との一問一答は次の通り。

 -演技を終えて。

 「きょうのプログラムはすごく挑戦的にやった。自分の中では(4回転を)4本跳ぶこと、その上ではコンビネーションを後半に跳ぶことを最重要視していた。だからこそ4回転サルコーの失敗は悔しいし、SPと同じような失敗の仕方になっているので、これからさらに練習を積んで、さらにうまくなりたいと思った。これからまた練習をたくさんしなくては、と思う」

 -サルコーの失敗から構成を変えてリカバリーした。シミュレーションしていた?

 「4回転トーループを後半2本にしようと決めたのは、トリプルアクセル-3回転トーループを降りてから。4回転サルコーをもう1回跳べれば跳ぼうと思ったけど、跳んだ感覚としてちょっと厳しいと思ったので。練習ではたまに、4回転サルコーがうまくはまらなかった時用に、トリプルアクセル-3回転トーループのところで4Sの練習をしていたが、まず3A3Tをきれいに決めることが先決だと思った。その後、体力が少し余っていると思ったので、4回転トーループをやってみたら跳べました。シミュレーションはしていない。コンビネーションの回数だとかを計算しながらやっていた」

 -昼の競技となったが、五輪本番も想定して調整した?

 「練習後、近くの場所でちょっと休憩して、またここに戻ってきた。フリーはそこそこ頑張れたと思っているので、感覚としては良かった。やってみてそんなに疲労も出なかったし、五輪への自信にもなった。フリーでは1位ということでなんとか結果を残せているので、いいプレ五輪になったと思っている」

 -2位という結果に

 「正直言うと、勝ちたかったな。僕はシニア1年目から四大陸で銀メダルしか取ったことがなくて、これで3度目の銀メダル。ただ、年々成長していると思うし、年々やることも大変になっている中で、自分の限界に挑戦している感覚が非常に好き。今回がたぶん一番楽しかった銀メダルだと思う」

 -五輪の時はいくつ4回転が必要になると思う?

 「五輪の時に自分が何本跳んでいるか、ちょっと想像がつかないです。ネーサンが『羽生選手が押し上げてきた』って言われるのはうれしいけど、たぶん僕というよりみんなで切磋琢磨(せっさたくま)して押し上げてきたと思っている。その中でも常にトップを張りたいと思っている。きょう演技してみて、実際トライしたのは4回転5本、トリプルアクセル2本なので、これから練習していって、もしかしたら5本の構成もできるようになるかなって、ちょっと手応えはあった」

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