錦織ジョコに7連敗 決勝進出逃す

 「テニス・マドリード・オープン」(7日、マドリード)

 男子シングルス準決勝で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=は第1シードのノバク・ジョコビッチ(28)=セルビア=に3-6、6-7で敗れ、2年ぶりの決勝進出を逃した。8日の決勝はジョコビッチと2連覇を目指す第2シードのアンディ・マリー(英国)の顔合わせとなった。今大会の男子は格付けが高いマスターズ。錦織の対ジョコビッチ戦は通算2勝8敗となった。

 4度のマッチポイントをしのぎ、土壇場でブレークバックした粘りも実らず、錦織は王者の壁に阻まれた。ジョコビッチに14年の全米オープン準決勝で勝利してから7連敗。「チャンスがあっただけに悔しい。本当に細かいところの差だと思う」と肩を落とした。

 第1セットで第8ゲームをブレークされ、第2セットは3-5から粘ってタイブレークに持ち込んだが競り負けた。それでも球足が遅い赤土でラリーが続くと優勢になる場面が多く、フォアの逆クロスや高精度のバックハンドで鉄壁の守備を再三破った。

 目標のマスターズ初制覇は持ち越されたが、1月の全豪オープン準々決勝、4月のマイアミ・オープン決勝で完敗した時ほどの落胆はない。全仏オープンを見据え「まだ差はあるけど、だいぶ近づいている気はした」と手応えも口にした。

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