仰星圧倒4強 さあ東福岡にリベンジだ
「全国高校ラグビー・準々決勝、東海大仰星66‐17報徳学園」(3日、花園)
Aシードの東海大仰星(大阪第1)は、準々決勝で大会最多となる66得点の爆勝で4強に進出した。右膝痛で初戦から欠場していた左フランカーの野中翔平主将(3年)が復帰。攻守の軸がリズムをつくり、10トライを奪って報徳学園(兵庫)を圧倒した。5日の準決勝は東福岡(福岡)‐東海大仰星、大阪桐蔭(大阪第2)‐桐蔭学園(神奈川)で行われる。
チームに不可欠な最後のピース・野中主将が戻り、東海大仰星が躍動した。立ち上がりに、いきなり連続トライを奪われ0‐12とリードを許したが、湯浅監督は「取られたことでやることが整理できた」と心配はなかった。
前半8、13分と西田、西野の連続トライで追い付くと、ゴールも成功して逆転。ここからはもう一方的だった。前半を5トライの33‐17で折り返すと、後半も5トライ。準々決勝での大会最多66得点で報徳学園を一蹴した。
右膝痛の大事を取り2、3回戦はリザーブだった野中主将が満を持して出場。「誰が出ても仰星ラグビーは変わらない」と謙遜したが、ド迫力タックルで仲間を鼓舞。攻守に存在感は際だった。
準決勝の相手は待ち望んだ東福岡。1年生の時に決勝で敗れた相手だ。表彰式での写真撮影の時間が長く、喜ぶ東福岡の隣でずっと泣き続けた。その際、3年生の先輩から「お前らはこんな思いするな。お前らは絶対、笑えよ。仰星のラグビーが日本一を証明してくれ」と伝えられ、雪辱を約束した。
13年4月から指揮を執る湯浅監督は99年に同校初優勝時の主将。「監督が考えたラグビーで勝って、1年目に日本一の監督にしたいんです」。7年ぶり3度目Vへ、野中を軸に東海大仰星の結束は固い。





